「弾幕系シューティング」というゲームジャンルを作り上げ、音楽、書籍など多岐にわたって活動を続けている『東方Project』通称『東方』。
2021年は同プロジェクトの25周年にあたり、5月には最新作「東方虹龍洞 〜 Unconnected Marketeers.」が発売されるなど盛り上がりを見せています。
また、東方はそのコンテンツとしての魅力とガイドライン内容から、二次創作が盛んなことでも有名なジャンルですね。
今回はそんな東方の二次創作同人作品より、アニメ作品を3作品厳選してご紹介します。
原作内容に重きを置いた作品から、キャラクターを中心にしたコミカルな作品まで、どれも同人とは思えない出来栄えですよ。
「夢想夏郷」は、同人サークル「舞風(MAIKAZE)」による東方二次創作アニメーション作品です。
2008年開催のコミックマーケット75 から、現在まで4作品が頒布されており、東方キャラクター達のほのぼのとした日常が楽しめます。
柔らかで繊細なタッチの作画、霊夢役の中原麻衣氏をはじめとした人気声優達による少女らの軽快なやり取り、同サークルによる楽曲らによって、本作は同人作品とは思えないほどのクオリティに仕上がっており、見ごたえは抜群。
2021年8月現在、公式がアップロードしている範囲内では全編を見ることはできませんが、YouTube公式チャンネルにて楽曲と予告アニメーションが公開されています。
各委託先より全作購入可能ですので、予告をみて気になった方は是非購入してくださいね。
「幻想万華鏡 ~ The Memories of Phantasm~」は、同人サークル「満福神社」による東方二次創作アニメーション作品です。
2011年開催のコミックマーケット80での「春雪異変の章」頒布から、現在まで「紅魔郷」や「永夜抄」など、7タイトルを元にした16作品が製作されており、現時点でYouTube公式チャンネルにて15話まで無料公開されています。
ストーリーは原作を元にした展開で、元となった各タイトルをプレイしていると一層楽しめる内容となっており、キャラメイクや戦闘パートでの弾幕も原作設定に忠実。
キャラクターボイスはありませんが、原作でのやり取りを思い出させるコミカルな会話がテンポよく字幕で流れ、何よりアニメーションのクオリティが非常に高く、全シーン見ごたえのある作品となっています。
また、同人サークルの「幽閉サテライト」が楽曲提供をしており、各タイトルの作中に流れたBGMを元にした音楽も楽しめますよ。
登場するキャラクターなどは原作の時系列に沿っておりませんので、その点にはご注意ください。
「秘封活動記録」は、中国の同人サークル「京都幻想劇団」による東方二次創作アニメーション作品。
「夢想夏郷」同様、豪華声優陣によるボイス付きのアニメーションとなっており、製作予定の12作品中、2014年11月から現在まで2作品が製作され、現在2021年秋季例大祭での新作頒布が予想されています。
第1話がニコニコ動画にて公開されている他、各話のPVも視聴可能ですので、それらを見ながら新作を楽しみに待ちましょう。
内容は、幻想郷外に存在するサークル「秘封倶楽部」の2人に焦点を当てたものとなっており、彼女らと幻想郷の住民側2つの視点からの物語が楽しめる作品になっています。
本作も同人作品とは思えない非常にクオリティの高い作品ですが、オリジナルキャラクターが登場する点や、霊夢・魔理沙ら主役組がほぼ出てこない点にはご注意ください。
いかがだったでしょうか。
今回はシリーズとして存在している東方の二次創作アニメーション作品をご紹介しました。
単体の作品であれば、「【東方】Bad Apple!! PV【影絵】」や「魔理沙は大変なものを盗んでいきました」など、アレンジ曲に合わせた作品や、MMDを使用した3Dアニメーション作品など、アニメーション作品だけでも、東方はおススメ作品を挙げればキリのないジャンルです。
是非一度、お時間のある時にYouTubeやニコニコ動画で検索をかけ、素敵な作品をご自身の手で探してみてください。
また、同人作品全般に言えることですが、二次創作物は原作を知ってこそ楽しめる部分が多々あります。
そのジャンルを知ったきっかけが二次創作物であれ、気になる作品が見つかったなら、原作にも触れてみてくださいね。