世界で300万本の売り上げを記録した和風ダークファンタジーアクション「仁王」。
そんな大人気作「仁王」にキャラクリエイトやスキルツリーを導入し、バトルシステムもパワーアップさせた続編が本作「仁王2」です。
前作のファンも、そうでない方もより楽しめるように改良され、またしても大きなヒットを飛ばしています。
本作はいわゆる「ソウルライク」な死にゲーなのですが、同系統の他ゲームと大きく違う部分は、攻略するための方法がさまざまでユーザーが工夫できる部分が多いという点です。
例えば武器の大まかな種類だけでも9種類ありますし、そのそれぞれに強化できる固有の技があります。
またレベル上げによってできる基本ステータスの振り分け、守護霊、スキルツリーによる各種スキルの習得など、キャラ育成の要素がさまざまで自分だけの攻略法を考えることができます。
オマケですが、今作ではキャラメイキングもできるようになっており、またなかなか自由度も高いため、「既存のキャラクターではなく自分で作ったキャラクターで死にゲーをやりたい!」という方には特におすすめの作品となっています。
本作の大きなポイントはソウルライク系ゲームに「戦国時代の和要素」と「妖怪などのファンタジー要素」を織り込んで独特の世界観に昇華させた点でしょう。
史実に基づきながら進んでいくため、歴史好きの方にはもちろんたまらないでしょうし、加えてファンタジー要素で他の歴史ゲームとも差別化を図っているため、歴史に興味のない方でも楽しめる世界観となっています。
また、実在の人物なども登場するためストーリーもわかりやすく、「ソウルシリーズ」よりも物語に感情移入しやすいです。
本作はソウルライク系ゲームであり、難易度が高いのですが、ゲーム初心者でも進めることができるようなシステムになっているポイントが良い点です。
例えば、スキルやステータスのレベル上げ要素があるため根気強くやっていけば攻略がしやすくなるシステムになっていますし、他のプレイヤーと協力して進められるオンラインプレイの要素もあります。
本作の長所とも短所ともなり得る部分ですが、個人的に悪い点は「ボス以外の難易度が高すぎる」という点です。
ソウルライクの死にゲーなので、そもそもプレイする方に高難易度ということは織り込み済みかと思いますが、道中の雑魚敵が強い、また配置がいやらしいという点ではソウルシリーズよりも上を行っていると感じました。
ボス戦に関しては、何度死んでも繰り返すことで攻略法を掴み、倒すことで達成感を得られますが、何度も復活する雑魚敵が強すぎるという点に関しては、達成感も得られず苦痛に感じる方が多いのではないかと感じます。
ソウルライク・死にゲー好きは勿論ですが、ボス以外の道中の難易度が気にならない方であれば、誰でも楽しめるゲームです。
他の方と一緒にゲームをプレイできる環境にあれば、道中の難易度も協力プレイで緩和されるので、総じて面白いゲームだと感じました。
アクションが好き、歴史要素のあるゲームが好き、難しいゲームが好き、やりこみ要素のあるゲームが好き、クリアした時の達成感を味わいたいという方には強くおすすめできる一作です。