ハクスラ(ハック&スラッシュ)というジャンルを作った最初のRPG「ディアブロ」。
本作「ディアブロ3」は、ハクスラの金字塔となった本シリーズの3作目にあたり、正統派ダークファンタジーの世界を、おなじみの見下ろし視点で楽しめます。
前作から比べ、より快適に、カジュアルにプレイできる内容となっており、シリーズ経験を問わず楽しめる作品になっています。
本作での基本操作はボタン連打となり、スキル等の使用操作含め、難しい操作は一切必要ありません。
やり込んでいくことで、攻撃エフェクトはより派手に、移動速度はより早くなり、現れた敵を次から次へと倒していく爽快感はなかなかのもの。
ここまで読んで、「なんだ、作業ゲーか」と思われた方がいらっしゃるかもしれません。
実際、ハクスラが苦手という方には、おすすめしづらい作品です。
しかし、一度ハマると際限なく遊べてしまう、非常に中毒性の高いゲームシステムになっています。
「ディアブロ3」のストーリーモードはあっさりとしており、より強いレア装備を求め、ひたすら上位難易度に挑んでいくことがメインになります。
難易度は20段階と非常に多く、高難易度になると、スキルや装備の調整といった、試行錯誤の必要が出てきます。
スキル、スキルの性能に手を加えられるルーン、そして装備。
操作としては、スロットにそれぞれセットするだけですが、その組み合わせによってキャラ性能は大きく変わり、場合によっては変更前後でダメージの桁が変わることもあります。
ダンジョンマップだけでなく、イベントもランダム生成されるようになっており、装備の性能もランダム。
そのため、装備のバリエーションは無限といっても過言ではなく、いつどのタイミングで欲しいレア装備が手に入るか、プレイしていて予想がつきません。
また、見下ろし視点で楽しめるため、画面酔いしづらく、数時間でも遊べてしまえます。
ダンジョンを一度クリアするだけなら数分で終わる本作ですが、勿論時間をかければかけるほどに強くなれます。
レベルキャップが実質存在せず、難易度によっては相当なやり込みが必要になり、どこでプレイをやめるかは、プレイヤー次第。
「ディアブロ3」は、エンドコンテンツの上限が存在しないため、遊ぼうと思えば、いつまででも遊べてしまえるのです。
更にシーズン制の採用により、一度プレイを止めて戻ってきた際、周囲に置いて行かれた気分を味わうことなく、再び楽しむことのできるゲームになっています。
本作のシーズンは数か月の期間があり、シーズン用のキャラを作成することで、他プレイヤーと共にレベル1の状態から遊ぶことができます。
期間が終了すると、シーズンキャラは非シーズンキャラに加わり、期間中得られたアイテムや経験値なども無駄になりません。
シーズンごとに手に入る報酬内容も変わってくるため、欲しい報酬が手に入ったらまた次のシーズンまで放置、という楽しみ方も。
因みに、新シーズンを遊ぶ際には是非、難易度「ハード」でストーリー第4章クリアすることをまず目指してください。
それからアドベンチャーモードを遊ぶことで、効率的にレベリングができ、短期間でシーズンクエストを楽しめるようになりますよ。
取得経験値や出現敵数がアップするなど、本作はそんな人数ボーナスの存在により、協力プレイをすることでより効率的に、爽快感をもってプレイすることができます。
そのため本作は前作と比較し、協力プレイのメリットが多くなっていると言えますが、豊富な難易度の存在により、ソロプレイでも十分に楽しめるゲームになっています。
「ソロだと詰んで先に進めない」などということはありませんので、ご安心ください。
プレイスタイルに縛られることなく、気が向くままに好きなように遊べるので、ハマる方にとっては、ストレスなく遊べる非常にいいゲームだと感じました。
ハクスラが好き、多少のグロさは平気、という方には強くおすすめできる作品です。