近年のインディーゲームの中でも特に評価が高く、ローグライク×メトロイドヴァニア=ローグヴァニアのジャンルでは最高傑作の呼び声が高い本作「デッドセルズ」。
インディーならではの2D画面に、次世代の美しいグラフィックが掛け合わされた世界で繰り広げられるスピーディーなアクションにファンが続々増えています。
まずデッドセルズの大きな特徴は「ローグライク」という点でしょう。ローグライクとは「死んでやり直すたびにステージが変化する」というもの。
つまり毎回、全く新しいその時だけのステージをプレイできるので、プレイヤーを飽きさせません。
また、一度死んでしまうとレベルやアイテムなどを全て失い、初めからスタートというシビアさも本作のの大きな特徴。
ほぼ全てを失ってしまうという状況がプレイヤーの緊張感を高めてくれるので、ゲームへの没入感はとても高いと言えるでしょう。
加えてスキルアンロックや、アイテムの数も多数あり、やりこみ要素もバッチリ。
やっていくうちにあまりのアンロックの量に驚かされるほどです。
アクション要素に収集要素、どれもピカイチで、一度やり始めたらとにかくハマってしまうゲームです。
デッドセルズの操作性の特徴を一言で表すなら「スピード」。
とにかくスピードが速く、目まぐるしく動くキャラに最初は戸惑うかもしれませんが、一度慣れると縦横無尽にステージを駆け回ることができるようになります。
ステージを自由自在に高速移動する快感は、別のゲームでは味わえないでしょう。
また、「二段ジャンプ」や「ローリング」「回避」など、通常のゲームにあるアクションはもちろん「クリティカル」や「パリィ」など、スピードだけではないプレイヤーのスキルが求められる要素もあるため、やればやるほどハマってしまいます。
本作は一応ムービーなどを通して全体の物語はありますが、とにかくその内容や主人公の目的がわかりづらいです。
主人公が「死骸に宿る細胞」なのでその目的や人格がわかりにくく感情移入しづらいというのは仕方ないかもしれません。
また、謎が多く考察が必要な内容となっているため、はっきりとしたストーリーを求めてゲームを進めると肩透かしを食らってしまいます。
ゲームを進めていく上で何よりもストーリーを重視する方には向いていない作品かもしれません。
唯一無二のスピード感、メトロイドヴァニアをさらに昇華させたゲーム性、美しく流麗なグラフィック・サウンド。
これらの項目で気になった方には間違いなく刺さるゲームだと思います。
また、ローグライクやメトロイドヴァニア系をやったことがない方にとっては、どちらの要素も含まれているので初めての作品として良いかもしれません。
2Dアクションが好き、難しいゲームが好き、やりこみ要素のあるゲームが好き、クリアした時の達成感を味わいたい、アイテム収集を長く楽しみたいという方には強くおすすめできる一作です。